本日、都議会定例会で東京都青少年健全育成条例の改正案が正式に否決されました。
反対してくださった民主、共産、生活者ネットワーク・みらい等の方々に深くお礼を申し上げたいと思います。
ただ、石原都知事自ら9月に再提出すると明言したとの事ですので、これからも継続した反対運動が必要になってくると思います。
今回の勝利がうたかたの夢で終わらないよう頑張っていかなければなりません。
今回の否決を伝えるニュースの中で、いくつかの石原都知事の発言が載っており、あまりにも酷過ぎると思いましたので、批判したいと思います。
石原都知事の発言その一
「反対のための反対で都民が迷惑。ばかなことをやっている。抽象論ではなく具体的な対案を出すべきだ。(出さないのなら)『現状を認める』と都民の前で言えばいい」
いかにも都民の総意を代弁しているというような体で、妄言を吐かないで頂きたい。一般の人がどのように思っているかは、その大多数が条令案に対する反対意見だったパブリックコメントを見れば明らかです。
そもそも、あなた達がいきなり規制すると言い出した事に対して反対するのに対案が必要とはどういう了見ですか?
規制に対する反対に別の規制案が必要なんて理論はおかしいとしか言いようが無いと思います。
反対派の大多数の人が、現行の法律で十分対応可能で、新たな規制は必要無いという立場だと思うんですが。
石原都知事の発言その二
「目的は間違っていない。何回でも繰り返してやる」
この人は、今回の条令案が何故否決されたか何も理解出来ていないようですね。
条令案に反対の人の中でも、児童ポルノ被害にあった児童の救済、児童ポルノそのものの規制(勿論現実の児童を被写体とした物、単純所持規制は別の話)に反対する人は極少数だと思います。
今回の条令案が否決された理由は、その目的ではなく、手段によるものです。
恣意的な運用が可能な条文、被害児童の存在しない非実在少年の規制、表現の自由を侵害する等、悪質かつ的外れな方法を取ろうとした事から反対されたのに、それをまったく理解出来ていない。
それらを修正する気も見せず、意地でも成立させるという姿勢は、もはや言語道断と断じる他無い。
石原都知事の発言その三
「日本語の解読能力がないな、君らは」
何ですか?「今週のお前が言うなスレはココですか?」と言って欲しいんでしょうか?
一応自らが提出したという体になっている法案の内容をろくに理解もせず、条令案の条文と乖離した内容の説明しか出来無い人に言われる筋合いはありません。
仮にも元作家だったなら、もう少し条文を理解する努力をして欲しいものです。
情報元の記事話は変わりますが、大阪の方では、特定の作品ではなく、作家自体を有害指定出来無いか?等というとんでもない意見も出ているようで、こちらも今後の展開に注意する必要があると思います。
自分達の自由は自分達で守るしかありません。
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